科名:サクラソウ科
属名:シクラメン属
水やり:表面が乾いたら水やり
場所:室内
開花期:10月~3月
肥料:10月~3月
◆シクラメンの育て方◆
【置き場所】
シクラメンは基本的には明るい室内で育てます。
適温は5~10℃なので、暖房の入っている部屋に置いていると温かすぎて伸びてしまったり、酷い時は休眠してしまいます。
花を長持ちさせるためには5℃~10℃くらいが理想的です。
また、花の咲く時期に日光不足になると、花色が悪くなり小さなつぼみが咲かずに枯れてしまうこともあります。
できるだけよく日光に当てて育てましょう。
夏越しの仕方
夏の暑さに弱く5月頃に葉が枯れて休眠状態になることが多いですが、寒冷地や涼しい場所に置いている株は休眠せずに夏を越します。
(大阪は暖地なのでシクラメンは休眠します。)
夏越しの方法によって若干管理の方法が異なります。
■葉が枯れて休眠にはいった場合
初夏に完全に葉が枯れて休眠に入った株は日光の当たらない風通しの良い場所で夏越しをさせます。
休眠にはいったら9月に植え替えるまで一切水を与えません。
ただし、日本の夏は高温「多湿」なので球根が腐ることがあります。
■休眠に入らなかった場合
一方、休眠にはいらなかった株は半日陰の涼しい場所で夏越しさせます。
水やりは通常通り行い、肥料は薄めの液体肥料を月に1回施します。
【水やり】
鉢植えで市販されているものの多くは底面吸水鉢(鉢底の受け皿の部分に水を入れておくとスポンジなどが水を吸い上げるタイプのもの)に植えられています。
その場合は、受け皿に水がなくなったら水を足してください。
普通の鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
ただし葉や花に水がかかると傷むことがあるので気を付けましょう。
※底面吸水鉢の注意点
底面吸水鉢でも1ヶ月に1回は底の受け皿をはずして鉢土の表面からたっぷりと水を与えましょう。
これは土の中の老廃物や濃くなった肥料の成分を水といっしょに土の中から出すためで普通の鉢で水やりをしている分には水が底から抜けますが、底面吸水鉢のような排水されない鉢の場合は必要な作業です。
【肥料】
肥料は9月~翌5月まで2ヶ月に1回の割合で土の表面に化成肥料を施します。
化成肥料の代わりに1週間に1回薄めた液体肥料を与えても良いでしょう。
底面吸水鉢の場合、液体肥料は鉢の底の受け皿に薄めたものを入れます。
【植え替え】
植え替えの適期は9月です。
夏に休眠した場合は、鉢から球根を抜いて古い土は全て落とします。
根を2~3センチ残して新しい土に植え替えます。
植え付ける際、球根の肩が地上部に出るように植え付けるのがポイント!!
花がら摘みがとても大切です!!
花が枯れてきたら花茎の根元から摘み取り常に株をきれいにしておきましょう。
葉も黄色く枯れてきたら同様に株元から摘み取ります。
花がらをそのままにしておくと病気にかかったり、新しい花が咲いてこないので、花がら摘みはこまめに行いましょう。
シクラメンに関しての質問で一番多いのが、
『シクラメンの葉が黄色くなってしまうのはなぜ?』
実際店頭でも多くの方からこの質問をお受けします。
シクラメンの葉が黄色くなるのは、日照不足が原因です!!
室内で管理している以上、ある程度仕方のないことかと思いますが、できるだけ日当たりの良い所で管理しましょう。
肥料不足で葉が黄色くなることもあります。
購入した鉢も一ヶ月か二ヶ月後には肥料が切れるので追肥が必要です。
1週間に1回薄めた液体肥料を与えても良いでしょう。
5月以降は自然と葉が減ります。
その時、葉が黄色くなりますが、シクラメンは気温が高くなると休眠しようとします。
そのため葉が黄色くなるので問題はありません。
お歳暮に出回り、「春まで咲く」ということで人気のあるシクラメンですが、意外と枯らせる人が多いです。
一番多い理由は「暑さ」が原因で枯らせてしまう事。
実は人が生活するくらいの気温に置いているとすぐにグッタリとします。
しかし霜に当たっても枯れるので、やはり室内で管理しましょう。
『暑くてもダメ!寒すぎてもダメ!』な、シクラメンですが気温に注意すれば、底面給水で水やりも楽、開花期間も長いということで、人気があるのも納得です。
ギフトにはとても喜ばれるお花の一つと言えるでしょう。