お盆の事知ってる?

早いもので、もう7月も終わろうとしていますね。

年々、月日がたつのが早く感じる今日この頃です(悲)

さて、7月も終わり8月に入ると、私たちの業界(切り花業界)は「超繁忙期」を迎えます!

そう、皆さんご存知の【お盆】です!

「お盆」は、”お墓参りのお花”や、”仏壇にお供えするお花”の需要が急激に高まりますので、毎年「超繁忙期」となります。

需要と供給のバランスが崩れ、「菊」などのお供えによく使われるお花は価格が急高騰します!

お盆になったら、”墓参りのお花”や”お仏壇に供えるお花”の値段が高くなった・・・。と感じたことがありませんか?

それは、「儲け時だから値段を高くしよう!・・。」と花屋さんが画策している訳ではなく、ただ単純に仕入れ金額が“大幅に上がる”ので、普段の価格で販売する事が出来ない事が原因です!

・・・と、なんだか言い訳みたいになってしまいましたが、

本題は、

当店にお盆用のお花を買いに来られるお客様の中にも、「お盆の事がいまいちわからない・・。」というお客様がおられるので、

・そもそもお盆とは?

・お盆の期間はいつからいつまで?

・初盆(はつぼん)って?

・お盆のお墓参りはいつ行くべきなの?

お盆のお墓参りに供えるお花って何がいいの?

・お墓参り中は「奴ら」に注意!

などなど、そんな「お盆」についてのちょっとした疑問にお答しようと思います。

そもそもお盆とは?

「お盆」は旧暦の7月15日を中心に行われる先祖供養の儀式で、先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共にひとときを過ごし、再びあの世に帰っていく、という日本古来の祖霊信仰と仏教が結びついてできた行事です。

「お盆」という呼び方の由来については、盂蘭盆会(うらぼんえ)の音写語と言われています。

盂蘭盆とはサンスクリット語(古代インド・アーリア語に属する言語)で「逆さ吊り」という意味で、地獄のような苦しみに遭っている人を救うための法要を行うことを盂蘭盆会と言います。

この盂蘭盆会と、元からの先祖供養が結びついたのが現在私達が行っている「お盆」と言われています。

お盆の期間はいつからいつまで?

実は、お盆の期間は地域によって違いがあります!

明治以前は、日本のどの地方でも「旧暦」の7月15日を中心に、13日に迎え盆、16日に送り盆を行っていました。

しかし明治以降、新暦(太陽暦)が導入され定着したことで8月のお盆が生まれ、以下のとおり、3つの時期に分かれたようです。

・7月13日~16日
旧暦の月日がそのまま新暦に残ったもの。

・8月20日前後(旧盆)
旧暦7月15日が新暦でいう8月20日前後のため。

・8月13日~16日(月遅れの盆)
当時は、日本国民の8割が農業に従事しており、新暦7月15日は農作業の忙しい時期に重なったため、お盆を1ヶ月遅らせて「月遅れのお盆」とすることで、お盆の行事をゆっくりできるようにしたため。

時代の流れとともに旧暦でのお盆が廃れていき、現在では約7割方が、8月15日前後にお盆の行事を行うようになっています。

今でも東京都(一部地域を除く)、南関東(主に都市部)、静岡旧市街地、函館、金沢旧市街地などは7月13日~16日に、沖縄県、奄美など南西諸島の一部地域は8月20日前後(旧盆)にお盆の行事を行っています。

初盆(はつぼん)って?

「初盆」は、新盆(にいぼん)とも呼ばれます。

字は違っても意味は同じです。

字を見ればだいたい察しがつくと思いますが、「初盆」とは故人が亡くなってから”初めて迎えるお盆”のことをさします。

ですが、

ただ単純に”亡くなってから初めて迎えるお盆”ではなく、故人の49日法要が終わってから初めて迎えるお盆の事を「初盆」と言います。

ちょっとややこしいですが・・・。

例えば、4月に亡くなられたとしたら、49日法要は5月もしくは6月に行いますよね。

その場合なら、法要がもう終わっているので「その年のお盆が初盆」になります。

しかし、もし8月1日に亡くなられたとしたら、その年のお盆はまだ49日法要が終わっていませんよね。

ですので、その場合は「次の年のお盆が初盆」となります。

お盆の供養は毎年行われますが、「初盆」は故人が亡くなってはじめての里帰りとなりますから、盆棚(精霊棚)を設け、盆提灯などの華やかな飾り付けをして盛大に行われるのが一般的です。

また、「初盆」には、霊が迷わないように、普通の絵柄の入った盆提灯のほかに、「初盆用の白提灯」を飾ります。

この白提灯を飾るのは「初盆」の時だけで、お盆が終わったら庭先で燃やして処分します。

庭先で燃やすことが難しいなら、お寺に持って行って処分して貰うのがいいでしょう。

お盆のお墓参りはいつ行くべきなの?

結論から言うと、「お盆のお墓参りはこの日に行くべき」という決まりはありません!

だから「13日~16日」のお盆期間中であればいつでも大丈夫です。(13日にお参りする方が多いようです)

ですが昔は、お盆のお墓参りは13日16日の「2度行く」風習がありました。(地域や宗教により違いがあります)

「えっ?!お盆のお墓参りは2度行くの?」

と驚かれたかもしれません。

私も初めて知った時は驚きました。

お墓参りに2度行く理由は、

「お盆は」年に一度ご先祖様が”この世に帰ってくる期間”とされていて、その始まりの「13日にお墓までご先祖様を迎えに行き」、最後の「16日にお墓までご先祖様を送りに行く」という意味があったようです。

ですが最近では、「遠方にお墓がある場合」や「仕事が忙しくてなかなか行けない」という方も多く、お盆期間の13 ~ 16日のどこか1日だけお墓参りをする方が大半となっている様です。(現在でも迎えと送りの2回お墓参りに行く風習が残っている地域もあります)

また、「お盆期間中は仕事なので時期をずらしてお墓参りをする」という方もおられます。(私もお盆期間中はなかなか行く事が出来ません)

先ほども言いましたように、お盆のお墓参りは行くべき日が決まっている訳ではありません。

大事なのは、「いつ行くか」ではなく、「どんな気持ちで行くか」なのだと思います。

ご先祖様に”敬い”と”感謝”の気持ちを、「心を込めて」お参りすればいつだっていいのです。

お盆のお墓参りに供えるお花って何がいいの?

これも地域や宗教などによって違いがありますが、私たち関西地方なら圧倒的に多いのが蓮」(はす)ではないでしょうか。

この記事のアイキャッチ画像にも使っている

このお花が「蓮」です。

花屋でも、お盆時期になると「蓮」を入れてお墓参りの花を販売している事が多いですよね。

「蓮」は仏教に密接な関係があり、仏教の国インド、スリランカでは国花になっています。

蓮華座(れんげざ)と呼ばれる「蓮」の台座に座ったり、「蓮」を挿した水差しを持つ仏像もあるように、「蓮」は古くから極楽浄土に咲くにふさわしい神聖な存在とされてきました。

地の底の汚れた不浄の泥の中から茎を伸ばし、清浄な花を咲かせる姿は、「善と悪、清浄と不浄が混在する人間社会の中に、悟りの道を求める菩薩道」にたとえられたといいます。

仏教と神道の融合文化であるお盆の時期に「蓮」の開花期が合うこともあり、使われるようになったと言われています。

その他には、

鬼灯(ほおずき)

(精霊が迎え火や提灯の火を頼りに集まると言われていることから、迷わないように、ほおずきを提灯に見たててお供えする様になったと言われています。)


(ほおずき)

みそはぎ

(祭事にこの花を飾り、汚れを払う為の禊(みそぎ)に使ったとされ、祭事や盆飾りの供物を清める意味から禊萩(ミソギハギ)となり、それが転じてミソハギになったとされています。)


(みそはぎ)

などが、私たちの地方では「お盆のお墓参りに供える花」としてよく使われています。

ですが、

これもまた決まりといった花は無く、最近では「故人が好きだった花」を供えられる方も多くなっています。

「じゃあ、造花でもいいの?」

と、疑問に思うところですが、

造花でも基本、問題はありません。

九州など暑い地域では、1日で枯れてしまうので造花を供えるところもあります。

ただ、

生花にはこんな意味があります。

お墓参りのときに供える花は、実は仏様に供えているのではないと言われています。

私たちは日頃、普通に生活していて「今の生活が当たり前。永遠に続くものだ」と無意識に認識し、生きていることの有り難さについて日々考えたりなどはしませんよね。

美しい生花をお墓に供えることは、枯れゆくその姿を見ることで「命あるものはいつか枯れてしまい、終わりが来る」という生命のはかなさを私たちに訴えているのです。

確かにお墓に供える花って、お墓に向けてではなく、お参りする私たち人間に向けて供えますよね。

はかなく短い命の生花を供えることで、命の尊さを感謝するという意味が生花には込められているのです

なので、造花には造花の良さがありますが「お盆」や「命日」だけでもいいので、生花を供えてみてはいかがでしょうか。

お墓参り中は「奴ら」に注意!

最近、お墓の周辺で怪しい「奴ら」がウロウロしているそうです。

「そいつら」は、お墓参りに来た人たちがお参りをしている最中に、車のガラスを割りカバンなどを盗んでいきます!

そう、

車上荒らしです!

たしかに、「お参りはすぐに終わる」し、「荷物になる」からカバン等は車の中に置いて行く方も多いと思います。

「奴ら」はそれを狙っているのです!

ほんと許せませんよね・・・。

お墓参り中に盗んで行くだなんて・・・。

お墓参り中じゃなくても許される事ではありませんが、「奴ら」には良心のかけらも無いのだと、怒りが込み上げてきます。

被害が多いせいか、最近ではお墓にも「車上荒らしに注意!」の看板が立てられているのをよく見かけます。

皆さんも、

被害にあわないように、

例え少しの時間であっても、

貴重品を車の中に置いたままお墓参りはしないようにしましょう!

 最後に

「お盆」についていろいろと書きましたが、本当に「地域」や「宗教」、「宗派」によってかなりの違いがあります。

自分がどうするべきかわからない時は、”ご両親”、もしくは”お寺”に聞いてから「お盆」を迎える事をおススメします。

そして、お墓参り中の「車上あらし」には十分注意して下さい!

もうすぐ「お盆」、1年に1度ご先祖様が帰ってくる期間。

ご先祖様に「感謝の気持ち」を心から伝えたいものですね。

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